道がないところに道があった! M君(高1)のこと

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M君(高1)は、今年の春、高1になってからコアに入会しました。
英語は得意ではなかったようですが、キラキラ輝く瞳を持つ、
ガッツのある少年です。

ある日の授業で、なかなかスケジュールを消化できないM君に、
わたしはいいました。

「M君。世の中にはAFSっていう高校生の留学の制度があるよ。
 あなた、それで1年くらい外国に行ってみたらどう?」

すると、そのあと、M君はどこか遠い目をして考えこんでいるのです。
なんだかぼうっとして、心ここにあらず、授業がまったく身に入らない様子です。

「おーい。M君、どうしたの?」
「先生、おれ、いま、アタマの中が留学のことでいっぱい!ほかに何も考えられないよ!」

おや、まあ……。刺激が強すぎたようです。
留学っていうことを初めて自分のこととして
考えてみたのでしょう。
わたしは翌日、AFSに電話して、書類を送ってもらいました。

するとM君は、AFSの資料を見て、
「だめだあ、先生……。」としょんぼりしています。
「どうしたの?」
「AFSに応募するには、高校の先生の推薦がいるんだよね。
おれ、学校じゃ成績が悪いから、先生が推薦文書いてくれないと思うんだよね……。」
「やってみなきゃわからないでしょ!とりあえず先生にお願いしてみなさい!」
 とわたしはいいました。

すると、
「やったよ!頼んでみたら先生が書いてくれたよ、推薦文!」
「よかったじゃない!じゃあ、いよいよつぎはテストだね。」
「て、テストがあるの?」
「当たり前でしょ!」

そこでAFS留学生試験の過去問題集を買ってきたM君、
ふたたびがっくりと肩を落として教室に現れました。

「先生、無理!あんな難しい英語の問題できないよ、やっぱりおれには無理!」

 やれやれ、と思いながらも、わたしはいいました。

「あのねM君。留学の選考っていうのはね。英語が今できるできないじゃないの。
 世界の未来を創っていくにふさわしい能力を持つ学生を探し出し、
 その学生に世界を見、世界を知る機会を与える、というのが主旨。
 あなたは充分にその資質を持っているし、今のあなたの年令だからこそ、
 留学する価値があると思う。だから行きなさい、がんばりなさい!」
「……はい!」

何日かして、M君はすばらしいニュースを持ってきてくれました。

「先生!受かりました!AFSに合格しました!」

よかったね、M君。

祝福のことばのあとで、わたしはいいました。

「きみは最初、道なんてないと思ってた。
 でも、そこにはちゃんと道があったでしょ。
 ドアが閉ざされていると思って、あきらめようとした。
 でも、叩いたら、ドアはちゃんと開いた。そのこと、忘れないでね。」

M君はこの経験から得たことで、人生をさらに意味ある大きなものに
していってくれると私は確信しています。

……でも、たぶん、彼に言ったその言葉を心の中でかみしめていたのは、わたし自身です。
M君は、これからも、わたしの前にあらわれるであろう、
たくさんの未来のM君たちを励ましてくれることでしょう。

これは、つい先日、勝どき教室でじっさいにあったお話です。

島崎令子(勝どき教室代表)

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このページは、coreが2011年9月 9日 11:12に書いた記事です。

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