【Gazette】No.83

新緑の候。いかがお過ごしでしょうか。教室のそばの黄金色のたんぽぽが、花びらを静かに畳んで、綿毛になる準備をしていました。やがて再びひらいた時には、ほわほわの綿毛の一つ一つは満天に並ぶ星のようで、顎の上にのっている全体の形は、まるで小宇宙ー見事な球型になっていました。そして綿毛は、一つ一つふうわりふうわりと風にのって舞い上がり、飛んでいきました。
さて新学期を迎え、曜日ごとに教室の雰囲気も少しずつ変わり、新たなクラスのカラーが出来つつあります。
そこで、私どもが願いますことは、集い来てくださる生徒さんお一人お一人にとって、そのクラスが、この上なく居心地の良い大好きな学び場である、ということです。
”今日もここに来て勉強できるのが嬉しいな。なんかワクワクしてくるんだよね”そういう教室でありたいものです。
そのためには、お互いへのやさしい気持ちや思いやり、相手をリスペクトする心穏やかな心持ちが大切でしょう。そのためには、教えるものも学ぶものも、それを心がけていなくてはなりません。
落ち着いて、学習への意欲も湧いてくるでしょうし。あまり気の進まなかった日であっても30分もすれば来てよかったよ、面白いよ、といつのまにか気分も切り替わるでしょうし。
学ぶこと、知ること、夢中になって考えること、そこで培われる力が生徒さんお一人お一人の、もっと前に進もうとする熱意とやる気になってくれるものと信じております。日々、私共、創意工夫しつつ頑張らせていただく覚悟です。