【Gazette】No.84

日々の学習について、生徒の皆さんにお伝えしたいことがございます。
それは学校の授業を大切になさってください、ということです。

小学校中学校で9年間、高校を合わせると12年間、私たちは学校に通い授業を受けていることになります。なんとゆっくりと丁寧に育てられていることでしょう!
ですから、これをどう学びそして身につけていくか、ということは、とても重要であると思います。
外山滋比古氏が「思考の整理学」という著書の中で、グライダーと飛行機を例に挙げて次のように書いておられます。
私たちは学校ではグライダーとして学び、社会に出ると飛行機となって自力で飛ばなければなりません。そこで、学校にいる間にグライダーでありつつも、やがては自らエンジンを搭載し大空をとぶ飛行機となるための準備をする必要があります。そのためには創造力こそ大切です。(要約北野)
学校にいる間に、大人になった時の生き方について、学び始めなくてはならないということです。自力で飛ぶのですから、自ら考えアイデアを出し工夫し学びを進めていかなくてはなりません。
では、その授業の受け方について少し考えてみましょう。
授業は“授ける業”と書き、それを“受ける”と言います。しかし実は、受動態ではなく能動態、「してもらう」という受け身ではなく、アクティブに積極的に授業に参加し動き出し歩み寄り、自分の手でうまそうな果実をもぎ取るー例えばこういう姿勢をこそ取るべきではないでしょうか。
数学の公式を見て見事だと思ったら、それのできたプロセスを辿ってみる。歴史であれば明治維新の渦中に自分がいたとしたらどう行動を取っただろうか。絶妙な英語のやり取りに唖然としたら、その感覚を日常会話に取り入れてみる。
身を乗り出し授業を聴く。あまり興味をそそられないなら、切り口を変え見方を変えて面白みを発見する。こうすると授業が自らの経験に変わります。黒板に引かれた一本の線も、描かれた平面も、立体に起こして動かしてみましょう。

生徒の皆さん、授業に真剣に取り組むとはこういうことではないでしょうか。創意工夫を凝らし、楽しもうではありませんか。

✫成績がいまひとつという方への、ノートの取り方のおすすめです。
ノートを開いて左側のページは学校で書き込みます。帰宅後右のページに
自分なりにわかりやすく書きまとめます。数学が苦手な方は全く同じ計算や証明をもう一度解いてみます。これはまた定期試験のためのノート作りにもなります。これで成績爆上がりの方が何人かおられますよ。

Gazette No.84
あざみ野ホームワーク、Gazette No.84