【Gazette】No.86

 いわし雲に明るい光ー10月になりました。月の変わり目や季節の変わり目は、新しいノートを開く時のようにワクワクしますね。
 さて今回は、よく言われることですが、日々のちょっとした習慣が長く続くとその人の日常が変わっていくーと云うことについて、学習の面からお話しさせていただきます。
 この夏休み、塾生の方お一人お一人に、夏休み中限定の学習計画を立てていただきました。(何割ぐらい実行できたかは問いません。何事も、いいと思ったら、その時からまた始めればいいのですから。)
 例えば、朝起床即英検パス単5分。ゲームをするなら『ランペル』(語順訳音読教材の一つ)を流してから。夕食後すぐ教科書3ユニット分を音読10分。シャワー直前には CD 音読をパラレルリーディング(CD を流しながら声を合わせて音読)で10分。また就寝直前にパスタン5分等。こういった軽いルーティーン学習を、各人に合わせて計画を立て、実行していただきました。 
 これらは日常生活の中に勉強を落とし込み、それを習慣化していくためのトレーニングのようなものです。タイマーやストップウォッチ、テレビ画面の時刻表示などを利用なさると、ちょっとゲーム感覚になり実行しやすくなります。もちろん1日中が分刻み、ということではありません。毎日ほんの一握りの短い時間です。
 ところがなんと、これが日々の生活の中に入り込み、顔を洗うような調子で実行できるようになった頃には、それまで何で潰れていたのかわからなかったような時間が、変わり始めます。
 さらに、学習時間も増え、またその集中度も上がってきます。繰り返しと継続が内側から勉強の質を変えていく力となるのでしょう。量が質に変わる瞬間ですね。
 夏休みにこれをスキップしちゃった方は、今からジャスト2週間、この5分、10分、15分の自主トレをなさってみてください!
 以上のことは数学の方程式のように明らかです。が、方程式はそれを実証してみないと使い物にはなりませんね。