コアのシステム 2.英語のならび方は日本語とはちがう

英語の構造

次に、コアのもうひとつの特徴、英語の「構造」を学ぶことについて述べます。 小学生に限らず、日本人が英語を学ぶ時に、もっとも理解しにくいことは「英語の語順は日本語とはちがう」ということです。
英語の文のしくみについ てのまとめである「文法事項」は、押しつけられたり、丸暗記しようとすれば、 こんな 退屈で 非効率なものはありません。しかし、コアでは自然で大量な英語表現を訳したり、また、日本語を英語になおす学習を通して、これらの文法 事項を理解させていきます。CDを聞いたり、 語順訳をする活動を基本におきながら、子どもたちの知的好奇心を刺激すれば、英語の特別なしくみの発見に驚き、かつ新鮮な 気持ちで学習することができるのです。

目からウロコ!の語順訳

コアでは、小学校の4年生から、英語を日本語に「訳」する活動を行います。
そこでは、訳をするときの原則、

(1)英語は、主語のあとに(述語)動詞がくる。
(2)前置詞・従属接続詞の前後は、日本語と逆になる。

ということを、訳をしながら学びます。
また、同じく小学生の時から、「文法」、すなわち英作文を通して英語の構造を理解していく学習も行います。「動詞はどれ?」という質問からはじめながら、やさしい英語の文をどんどん作っていきます。こうして、英語という「ことばのしくみ」がすこしずつ身についていくのです。 頭で文法の知識をたぐりよせながら話したり、聞いたりするのではなく、語順訳をこなしていくことによって、同時通訳者のように、言葉の流れにそって理解していくことができるようになるのです。

(3)「その先」を考えると同時に「今」を見る「ステップアップ」
『逆算』すれば見えてくる。

「小学生に英語は必要ない」「文法は教えなくてよい」「書くことは無意味」あるいは逆に 「早ければ早いほどよい」「文法こそ重要」「書かせなくてどうして英語ができるのか」など、英語教育へのさまざまな意見がとびかう(たとえば 文部省の諮問委員会でさえ、 このような議論が百出といいます)のは、だれもが想定する「学年」があるからです。小学生の教師なら小学生しか見ていない、あるいは高校生の教師なら高校生だけ、といったふうに。 でもそれは間違いです。
一貫した教育プログラムを持つわたしたちは、どの段階でどのような英語を与えるべきかが はっきりとつかめています。目標を設定したら、そこから逆算すれば、「今、何が必要か?」がわかります。それぞれの段階の生徒たちに、その生徒の年齢に適した知的興味をじゅうぶんに引き出すことが できるようにカリキュラムをくむこと。それが、コアシステムの「ステップアップ」という考え方です。

>> まとめ=コアシステムの基本的な考え方=