クラスだより

小学生クラスで「ランペルスティルツキン」という物語をやっています。貧しい粉屋が王様に,「自分の娘はわらから金がつむげる」とうそをついて,困った娘が小人に助けてもらう話です。
クラス中に「この話で一番の悪者は誰か」という話になりました。うそをついた粉屋?金をつむげないなら殺すと脅す強欲な王様?助けてもらいながら,泣き落としで小人との約束をやぶる娘?小人も,女王となった娘の大事な赤ん坊を取り上げようとするのは悪いのですが,うっかり自分の名前を歌ってしまったり,お人よしなのではないか,という意見が出ました。
そうすると英文の日本語訳のやり方も,小人のセリフは「3日やろう」ではなくもう少し親切に「3日あげよう」の方がいいかな,王様のセリフは怖そうに訳した方がいいかな…とイメージが膨らみます。訳し方は,その子のイメージによって少しずつ異なり,自分なりの登場人物像ができてくるところが,教えている側にとっても,とても面白いところです。
もうすぐこの作品の発表会(劇)の練習を始めます。女王が小人の名前を当てる3日の期限の,第1日目に言う名前,”キャスパー・メルキオール・バルタザール”は,キリスト誕生の際訪れた東方の三博士の名前であることも今回分かりました。
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