【Gazette】No.89

夏休みー始まったばかりですね。今日は、その過ごし方のヒントにでもなればと思い、時間の捉え方について少し書かせて頂きます。
 江戸時代に作られた和時計なるものには、様々な種類があり、その中には、針は固定されたままで、文字盤の方が動くものもあったそうです。
 今、ここに立っている自分が針だとしたら、時間は文字盤に乗って、ちょっと先の未来から、どんどん自分に向かって流れてくる感覚になりますね。
 とすれば、文字盤のどこかの一点に、未来のあるべき自分の姿を描き、そこに焦点を合わせて、今を生きる、ということが可能となる気が致します。
 また、文字盤の速度を変えることもできたそうですので、例えば、一か月で一周するものと設定すれば、夏休みの終わりが文字盤にのって今の自分に少しずつ近づいて来るという状況が、非常にリアルに実感できるのではないか、と思います。
 今から夏休みの終わりの日を意識して、したい事、しなければならない事に、早速取り掛かりませんか。
 ただし、急ぎすぎると、後味は悪いし、身につくことも少ないし、時間の無駄となってしまうこともあるでしょう。
 正面から丁寧にじっくりと取り組むこと、そして工夫することで、時が経つのも忘れて夢中になったり、感動があったり、面白味を見つけたりするものです。
 ぜひ、この夏休みを実りのあるものにしていきましょう。