【Gazette】 No.91

皆様、進学また進級、誠におめでとうございます。新たなステージでの、新たな出発の時ですね。
さて、人生は学びの連続であるとよく言われますが、私も仕事柄、自分も含めて生徒さんたちが、どのようにすればより良く学べるか、成果を出せるか、ということについて常に考えております。
以前、針は動かず 文字盤の方が動くという江戸時代の時計のことを書かせていただきました。今、私はその時計が手元にあれば良いのにと思うことがあります。自分は時計の針のように同じ場所にいてそこで生き続け、時間は文字盤に乗って前から流れて来る。そして時の流れに洗われて年をとっていく。これはまた、設定された舞台の上で、役者が演技をするに連れ時間も共に流れていく、という感じでしようか。
とするならば、今をどう生きるか、今どう振る舞うか、が問題になってきます。そして、それは学習においても大切なことだと感じます。心を向けて、気持ちを込めて学べば 、得るものはもっと多くなり、もっとよく理解できるに違いありません。「何かをしたい。」「何かになりたい。」と願う前に先ず、「私は今どうありたいのか。」「どうあるべきなのか。」ということを、自分に問いかけてみる必要があると思います。
大げさな言い方かもしれませんが、今を生き抜く、今を学び 抜く という姿勢が大切であると思います。

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