【Gazette】No.92

皆様、この暑い中いかがお過ごしでしょうか。塾の前の畑には、大輪のひまわりがゆらりと背高く輝いています。
夏休みが始まりました。いつも申し上げておりますが、面白そうな本をどんどん見つけて、読んでください。
じっくりと何かについて考える機会を持ちましょう。
このように本に向き合う時間を取れるのが、この夏休みです。

さてコアにおいて、語順訳は一つの大きなテーマですが、ここで少し、私なりの解釈を付け加えさせていただきます。
次にあげる例は、日本語の文を英語の語順に書き替えたものです。

僕は(主語)/飲んだ(述語動詞)/水を/やかんから/座って/畦に/田んぼの。/
すると/汗が(主語)/出てきた(述語動詞)/プチプチプチと/体中から。

—大関松三郎氏の「水」から引用—

はじめに(主語)と(述語動詞)のペアがあって、その後は、(述語動詞)の引力の強い言葉から順にどんどんくっいていくだけ、という至極簡単な構造です。
なるほど英語が世界中に広がったわけもわかる気がいたしますね。
つまる所、英語の作文、会話、読解等の力は、母国語力ー母国語をどれだけ自由に使うことができるかーによるということです。普段から国語をしっかりと勉強しておかなければなりませんね。

次に問題になることは、日本語モードから英語モードへの変換、素早いスイッチの切り替えです。この力を養うのがまさに“音読”でしょう。
テキストを繰り返し繰り返し音読することによって、学んだ英文がだんだ母国語の分野に入り込み、いつの間にか自分のものとして、それを使えるようになります。また、目の前の誰かに語りかけるように大きな声で元気よく音読することも肝心です。

最後に、英語の文法に関してです。習った文法を活かして使えるためには、ある程度のトレーニングが必要です。1週間に1度の教室でのレッスンがこのトレーニングの場となります。

この夏は、お一人お一人、ご自分のスケジュールをきちんとこなし、使える英語を楽しく身につけていただきたいと願っております。

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